春はあけぼの きみはすべて

きみのものだから愛おしい

髙橋優斗といままでのあらすじ

ゆうぴーを最初に認識したのはいつのことだっただろう。あんまり思い出せないのだけれど、2016年8月8日に入ったサマステで、連番したお友達から「作間くんと浮所くんが気になるんだよね」と打ち明けられ、「え、どれ??」と尋ねた記憶があるのでこのころはまったくHiHiというグループに興味がなかったことは覚えている。どの子か教えてもらいはしたけれど3秒で顔の認識がぶれて作間くんと浮所くんがどれだかすぐに分からなくなってしまった。

次にサマステに入った8月25日のサマステで、例のThink u x.を見て、「うわちょっと待って髙橋優斗やばない!?!?」と喚いていたので、この頃には髙橋優斗を認識していたらしい。ということは髙橋優斗の存在を知ったのは8月8日から8月25日の期間になる。でも本当にどのきっかけで名前を覚えたのか本当に記憶がない。わからない。ただなんとなく、友達が挙げていたゆとこんRキャプに食いついたらなんやかんやダイマを受けてしまったような記憶があるので、原因はそこかもしれない。

とにかくそのサマステが終わって次の日も入って生の髙橋優斗を大量摂取したのち家に帰ってラジオを大量摂取した結果、ものの見事にずどんっ!!(Ⓒジェシー)ですよ。時は9月、ゆうぴーは帝劇と日比谷で舞台の掛け持ちをしていました。しかしゆうぴーを見つけるのがワンテンポ遅かった私はチケット争奪戦にも当然出遅れていて、ドリボのチケットは手に入らなかった。少年たちはさすがに出番が少なすぎてこれのために遠征は出来ないと思いチケットを探してすらない。瞬く間に過ぎていく秋。現場に入れないから毎日毎日少クラを見ていた。少クラで歌い踊るゆうぴーはすごくかわいい。わかる。しかしじっくり見れば見るほど顔に興味がない。全然好きな顔じゃない。ビビるほどに好みじゃない。ダンスもなんか、どんくさい。ローラーも、やっぱりどんくさい。おしゃべりするゆうぴーは可愛いけれど、大事な場で話題を掻っ攫っていくのはいつも猪狩で、おしゃべり担当というにも些か心もとなく、正直どこが好きか分からなさ過ぎて降りるに降りられなかった。降りる理由も降りる口実も何も見つからなくて、ずっとどっちつかずの宙ぶらりん状態だった。それでもエイッと降りてみたけれど、降りただけではやっぱり宙ぶらりんで、本当にこれで良かったのかなと悩み続ける初冬。

ゆうぴーを好きになったサマステ以降、現場がないまま迎えた年越し。アイランドのチケットは1月のものしかなかったから、宙ぶらりんなまま2016年を終えることになってしまった。

 

2017年1月13日。来ました帝劇。私は正直、誰を見るかめちゃくちゃ悩んでいた。悩みつつ、「出演者めっちゃ多いからどうせ見つからないだろうし、まあ見つかったときだけ軽くゆうぴー見るかな、見ようと決めて見れるもんでもないっしょ!」みたいな軽い気持ちで着席した。幕が開いた瞬間、「えっ……嘘……えっ……待って……髙橋優斗やばない……??????」って気付いたら双眼鏡がもう髙橋優斗しか映さなくなってた。本当に可愛すぎてビビった。もはや誰を見るかなんてつまらない悩みは宇宙の果ての果てにまで投げ捨てていた。私、この子を見るために遠路はるばる東京までひとりでやってきたんだわ……って確信した。マンションの中でやけに大きく息を吸ったり吐いたりしている姿を見ながら、この子肺呼吸苦手なんかな、哺乳類初心者かな、かわいいな……なんてのんきに構えていた。まさかそれが、インフルの症状だとはこのときはまだ気づいていなかった。担降りして初めての現場だったので、普段のゆうぴーがどんな感じなのかわからなくて全然確信は持てなかったけれど、マジでビビるほどに体調が悪そうで、目が死んでいて人を五人くらい殺したあとみたいな顔をしていた。ダンスはいつもの通りどんくさかった。トニトニジャーニー(正式名称は明日に架ける橋)でのダブルピースが絶妙にださく、なぜだか昭和のにおいがしたがそこもまた可愛いなと思った。幕間に「ゆうぴーめちゃくちゃ体調悪そうなんだけどこれデフォですか?」ってツイートしたら複数人から「いっつも死んだような顔してるから心配しなくていいよ」と返事をもらった。言われてみればサマステのときも人を殺したような顔をしていた気がしたので安心した。けれど2幕は露骨に出番が少なかった。1幕の初っ端のHiHi登場シーンからしてローラーが出来ないから出番が削られており、それに心を痛めていた私は「ねえなんでゆうぴいないん……ローラー以外に何ができないん……もうやだつらい……」みたいな気持ちだったけれど裸踊りが出来ない理由が分からずに、もうこのままゆうぴーは出てこないのかもしれないと絶望的な気分になった。本当に体調悪かったんだと悟って、泣きそうになった。けれど、地球に戻ったらまたゆうぴーはマンションに乗って出てきてくれて、肺呼吸初心者に宇宙はハードルが高かったのかな!?とかちょっと前向きに考えてみたりもしたけれど、普通に目の前のゆうぴーは今にも倒れそうでもうだめって感じの雰囲気だったので、私は頭の中で「あとちょっとだから頑張って……これ終わったら帰って病院行ってゆっくり寝ようね……あとちょっとの辛抱だからがんばろうね……」って母親のような気持ちで双眼鏡を握りしめた。現場でゆうぴー見るのほぼ初めてだけどさすがにあれはやばいだろうと察したし、もしもそれがやばくない状態とだとしたらそれはそれでやばすぎるだろうと感じた。ふらつきながら階段を上り下りして、朦朧としながら踊っているのが分かってしまって、非常につらい気持ちになりながら公演は終了した。顔はめちゃくちゃかわいかったしもう担当問題で悩まない私はこの子を推して参るぞ!という決心はついたけれど、それはそれとしてこれ絶対明日の公演いないやろ……という絶望。正直日帰り夜行バスで帰りたいレベルだった。やっと担当問題の揺らぎがなくなった瞬間に病欠かよ……って思ってしまったけれど、もしかしたら回復するかもしれないと信じて東京に泊まった。その日の夜公演にゆうぴーはいなかったし、次の日の昼公演にもゆうぴーはいなかった。別仕事?とかいろいろ言われていたけれどあの公演を観てしまうとどう考えても体調不良以外の選択肢はなく、そして私が入った14日の夜公演も、やっぱりゆうぴーはお休みだった。幕が開いた瞬間、ゆうぴーの定位置には作間くんが収まっていて、作間くんのことは大好きなのに、ひどくがっかりしてしまってなんだか申し訳なかった。私は半泣きになりながら幕間でフォトセを買い足した。君は今日お休みだけど、君のファンは今日ここに来ていたよという細やかな証明のために。そういえばこれは教えてもらった話だけれど、マンションで三味線を弾くシーン、ゆうぴーの場所には本来和田優希くんが入っていたらしい。しかし公演が始まって一週間ほど経ったある日、唐突にその場所はゆうぴーが収まることになった。彼にはなんの落ち度もないのに、唐突に出番がなくなってしまう。それを思えば、勝手に病欠してるだけだから私が泣くのは筋違いだろという感じがした。ゆうぴーが休んでいる間、三味線のその場所には和田くんが収まっていて、そして和田担がチケットを押さえたりしていた。苦い思い出を残して私のアイランドは幕を閉じた。帰りは電車が運転を見合わせていてバス乗り場までたどり着けず、駅を駆けずり回り、泣きそうにながらバス会社に電話をし、猛ダッシュで新宿に向かい寒い寒いバスタ新宿で凍えながらバスを待ったのもなんだかんだで楽しかったなと思う。自担のいない公演に入って帰りのバスを逃す私、ウケる、といった感じ。なんだかそれ含めて思い出深い遠征になったし、ゆうぴーの可愛い顔を少しでも拝見できたしで、とっても楽しかったなあと思っている。

 

ゆうぴーがインフル菌と闘っている間にもらじらーは放送され、まいジャニは収録され、少年収があった。毎日毎日頑張ってアイランドに出演していたのに、その頑張りが映像として残る期間だけ彼は自宅がある横浜にいた。帝劇にもNHKにも現れなかった。後世に残る映像に彼の姿はない。それがつらくて私は未だに2月放送の少クラは全然見れていないしまいジャニは再生すら出来ていない。OPマンションのあの位置に、ゆうぴーがいない映像を見ることが耐えられないと思う。

 

大阪に住んでいるのでJr.祭り城ホのチケットを押さえたらHiHi Jetの出演はありませんとか言われた。いらなければ振りこまないでくださいとか言われて、いやいやいやいやって五度見くらいしてしまった。私はとことんゆうぴーと縁がないし優斗担向いてないんじゃないかってほんとに落ち込んだけど落ち込んでばかりもいられないので死ぬ気で横浜と交換した。地元で歌い踊る元気なゆうぴーがどうしても見たかった。

 

2017年3月25日。10時公演の朝、横浜の電車は火事の影響でひっちゃかめっちゃかになっていた。夜行バスでついていた私は暇だったので早々に横浜アリーナに向かい、グッズを購入してぼーっとしていたのだけれど、正直ギリギリ着の人間はどのルートで来れるの?みたいなレベルだった。ゆうぴーは横浜に住んでいるので万が一寝坊しても10時には間に合うよねとかネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからない担当への信用のなさを発露させていた私、火事の影響で不安が増大。寝飛ばしたら間に合わないやん……今どこにいるの誰といるの(Ⓒたきつば「卒業」)状態で、精神が非常に不安定になったりもしたけれど、ゆうぴーはちゃんと10時には万全の状態でステージの上にいました。めっちゃよかった。うちわ持ってきた甲斐があった。うちわすげえ邪魔だな一本持ってるだけでこんなだるいのに二本持ちのうえにペンラ持ってるおたくの腕どうなってんねんとか思ったりもした。担降りして初めて見た元気なゆうぴーはそれはそれはかわいくて、めちゃくちゃハッピーな気持ちになった。ネガティブな感情なんかなにひとつなく……というとまあ嘘になる。B少年の演出ずるすぎて泣きそうだった。那須くんが「BYAKUYA……」って囁いた瞬間嫉妬で気が狂いそうだったりもした。けれど、まあB少年も普通に好きだし那須くんは最高だぜ!!という前向きな気持ちの私もいて、まあ結果楽しいしかなかった。元気なゆうぴーは元気だけれど未だにローラーが心もとなく、急なスロープは一度ポールを掴んで深呼吸をし、覚悟を決めてから滑り降りていたのだけれどそれがとても可愛かった。階段でいそいそとローラー履き替えるのもなんだか不器用で、後からやってきたはしもっちゃんの方が先に履き替え完了していたりして「おおん……」と思ったりもした。ファンサはなんだか腰が低くて、苦笑いしながらぺこぺこしているのが印象的だった。申し訳なさそうな表情で頼まれるがままにうさ耳とかやっちゃって、まるめて持って帰りたい気持ちになった。あとでラジオで、「僕なんかのためにうちわを用意してくれているのは非常にありがたい」という旨の発言をしており、「僕なんか」という気持ちからくる腰の低さだったのだなあと思った。けれどホームランファンサだけはとてもいきいきとしていて、野球少年かわいいなあ、君キャッチャーやけどな、と微笑ましかった。元級友(Classmate)のみんなに全力で絡みにいって、人見知りだけど一度仲良くなったらずっと仲良しなゆうぴーかわい!かわい!くらじぇかわい!って思ったなあ。

 

髙橋優斗の好きなとこ。ないわけではない。挙げてみろと言われれば挙げることは出来る。けれど、それは必ずしもゆうぴーでなければいけなかったという理由ではなく、だから未だに私はどうしてこの子を自担にしたのだろうと疑問に思っている。疑問に思っているけれど、運動会で得意な野球をするゆうぴーが見たいしクリエでソロ曲なんか歌っちゃったりしないかなってわくわくしてしまう。顔は全然好みじゃないけれど顔は世界で一番かわいいし、顔に興味はないけれど写真はめちゃくちゃ欲しい。矛盾だらけで自分でもどこに向かっているのか全然わからないけれど、とりあえず今日も自担が可愛くて最高に生きるのが楽しい。