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春はあけぼの きみはすべて

きみのものだから愛おしい

キンプリの「グループ」としての魅力

 

 

キンプリ、今後どうなっていくんだろうか。

 

雑誌の括りやジャニワの案内、少年収の内容なんかにいちいち打ちのめされては、「どうせもう解散なんだーまた期待させるだけさせておいて~~!」と喚く日々である。継続発表って言ったからにはちゃんと6人で活動してよ!と思うけれど、どうせあの事務所のことだから、言ったそばからすでになかったことにしてんだろうなあとか勘ぐってしまう。それでも私は、「またすぐに会えるよ」という神宮寺くんの言葉を大事に大事に胸の中で温めているのである。それにしても神宮寺くんの言う「すぐ」って、気が遠くなるほど長いなあ。(またすぐに会える案件は流れてしまったのかもしれないし、またすぐにMステで会えるよ、という意味だったのかもしれない。けれどこの期に及んではもうこっちもなりふり構っていられないのだ)

キンプリこと、Mr.King vs Mr.Princeの結成は2015年6月5日だが、この6人としての活動はもう少し前に遡る。クリエAのメンバーとして6人の名前が記されたメールが届いたのが2015年2月27日。当時はそれはそれはものすごい勢いで、至る方面から反対の声が上がっていた。メンバー6人とも大好きだったので願ったり叶ったりやったー!とか思っている自分のTLには、当然6人それぞれのファンがいて、それぞれの方向から「やめてくれ」という叫びが聞こえてきた。私は大きな声で「やったー!」と言うこともなく、しめやかにクリエに申し込んだ。そして当然のごとく外れ、速やかに諦めた。

しかし私は、クリエAとして括られる前から、この6人がいいと密かに思っていた。好きなメンバーだらけだから、というのももちろんあるけれど、グループとしても面白いんじゃないだろうかと思ったから、今後一緒に何かしてくれたら嬉しいなあと漠然と考えていた。本当は大声で「やったー!」と叫びたかった。

「グループとしてバランスが悪い」「エース級ばかり集めてもまとまりがない」「各所に亡霊が多すぎる」などの理由で、キンプリを疑問視する声は少なくない。けれど私は、出来る限りずっとキンプリが続いてほしい。6人でいてほしいと思っている。だから今回は、キンプリがキンプリでいる魅力を記していこうと思う。雑誌や収録などでことごとくバラバラにされてしまっている今だからこそ、6人でいる意味を考えてみたいのだ。

この記事には、「だからキンプリを解散させるなんて愚かだ!」「キンプリを批判するなんて馬鹿げてる!」などという意図は含まれていない。自分の中で、彼らを切望する理由を整理することが目的である。そのため、個人の好みや信条に訴えかけるつもりは毛頭ないということをご了承頂きたい。ただの独り言である。

 

 

 

①顔

真面目なトーンで話を進めてきた割には、第一の理由が「顔」というのは現金すぎるような気もするのだが、やはり顔かわいいは正義なのである。あっちを見てもこっちを見てもみんな顔がかわいくてかっこいいのだ。こんなに素晴らしいことはない。私は彼らがたびたび開催している、ブス自撮り選手権(勝手に名付けた)なる残酷な遊びが好きである。自分の事故画を生産しては送りつけるとかいう、どう考えても顔かわいい貴族にしか許されないお戯れである。普段おきれいな顔をしているからこそできるかなりハイレベルの遊びだ。顔かわいい集団が、自分の顔のかわいさを自覚した上で、顔で遊んでいる。かわいい。金持ち集団が、金に物言わせてぶいぶい言わせているのと大して変わらない。もうほぼほぼF4なのである。顔という財産でぶいぶい言わせるF4なのだ。

 

②腐売り

キンプリは今をときめく最前線腐売りグループなのでは、と思う程度にはなんかもう距離感がバカだ。これ、結構眉を顰める人が多い。「ドル誌ならまだしもテレビ誌まで……」とか死ぬほど言われている。しかし実際、顔かわいいと顔かわいいが顔を寄せれば客が沸くのも事実である。彼らの性的指向を存じ上げるわけではないので何とも言えないが、たぶん彼ら自身は男と顔を寄せて楽しい性分ではない、という可能性が高いと思う。キスをするなら女の子としたいと思っている可能性の方が高いし、どうせくっつくならやわらかい女の子のからだが良いと思っていても不思議ではない。それでも彼らは男であるメンバーとひたすらいちゃいちゃするのだ。お客さんを楽しませるために。そして、売れるために、だ。お客さんが沸いてくれるからと言って安易にその手法にばかり頼っているのはあまり褒められたものではないのかもしれないけれど、客席の反応がリアルタイムで返ってくるステージを経験してきた彼らがそうして愚直にも腐売りに突き進むことは、健気でかわいらしいと思えてしまう。

しかし彼らは、ただ愚直なだけではない。10月2日発売のTVガイドPLUSにて、神宮寺くんは、「大人になってからべたべたしてたら変だけど、今しかできない魅力だと思うし。 」と語っていた。彼は、別にこの先ずっと腐売りだけでやっていけるとは考えていないし、引き際についてもある程度考えている。自分たちを俯瞰した上で、お客さんの需要を見ながら、いちゃいちゃ顔を寄せ合っているのである。

結局、そういう計算高いところが好きなのだ。使えるものはすべて使って、爪痕を残そうとする姿勢に強く惹かれる。

 

③ビジネスライク

キンプリは、今をときめく最前線腐売りグループの割には、関係性は結構ドライである。「面倒くさい」という理由でLINEのグループの通知を切っているメンバーが二人もいる。じぐいわ芸にガチでドン引いているのか「お、おう、ええんちゃう? そういうのもありちゃう?」とお茶を濁しまくり目を逸らしまくっている永瀬廉くんもいる。紫耀くんは相変わらず海人くんに「面倒くさい」とか「面白くない」とか冷たい対応をしている(もちろん仲良しではあるけれど、それにしても結構な言い草である)。公演最終日に美容室の予約を入れる岸優太くんとか、ひとりでふらっとロスまで出かける岩橋くんとか、「親友になろうや!」と迫る廉くんにいまいち何と言っていいやら、みたいな顔で困っている神宮寺くんもいる。断じて仲が悪いわけではない。上記のエピソードは寧ろ、仲が良い故に気を許しているからこそ、と捉える方が自然であろう。それでも、彼らはどこか、グループに深く肩入れしないように予防線を張っている節がある。

たぶんこれらは、過去のSexy人事によるものが多いのではないかと漠然と考えている。先輩であるSexy Zoneのバックで何度もグループが変遷したり、関西から突然引き抜かれたりと、訳の分からない人事に振り回されまくった子たちだからこそ、深く入り込まないようにしているのではないかと思われる。紫耀くんはそういう人事を「クラス替え」と言っていた。そして私は、その一言に結構救われたのだ。クリエAに「やったー!」と大声で叫べずに唇を噛んでいたあの日の自分まで、一緒くたに全部救ってくれたのだ言葉だった。たぶん彼らは、キンプリが解散してしまったら、また次の場所で精一杯やってくれるのだろう。しかし、キンプリがキンプリであるうちは、きっとそこで最高のものを見せてくれるに違いない。「今」を一生懸命に生きてくれる子たちの集まりだから、私は安心して彼らを見ていられる。

 

④キャラの普遍化

 キンプリには、残念ながら天然やバカが多い。バカの度合いや方向性こそ違えど、基本的にみんなおバカである。MCを回したり積極的にまとめ役を買って出ている廉くんですら、重度の天然である。なんならグループイチの天然だし、国宝級のピュアネスである。そのため、彼らは従来のままでいると完全にキャラ被りしてしまうのである。そこで彼らは、キンプリというグループを通してある程度のまともさを獲得した。本来であれば、「グループにひとりはいる愛され天然キャラ」みたいな美味しいポジションの人間が過半数以上いるため、彼らはそれを修正し始めているのだ。そして、その傾向が特に顕著なのは紫耀くんだと思われる。彼の天然はもはや爆弾だったし、通訳がいなければ会話もままならないレベルの宇宙人であった。面白いし最高のフックではあったのだが、外野で彼の言動に引いている人は意外といた。「こいつ何言ってんだ……頼むから口開かないでくれこわい」みたいな話を友人から聞いたりもした。しかしキンプリになってからは、ツッコミをしているシーンが度々見受けられる。しかもそれが、結構的確なツッコミだったりするから驚かされる。けれど適度なおバカさも忘れていない。つまり、彼は良くも悪くも丸くなったのだ。彼は、手軽に消費しやすく、そして誰かに依存しない面白さを手に入れた。

同じようなことは、じぐいわにも言える。彼らのカップル営業は見ていて微笑ましいが、同時に腹立たしい。「さすがじぐいわカップル♡」という反応もあれば、「何あいつらマジできもい」という反応もあった。良くも悪くも、ファンもアンチもみんなじぐいわに巻き込まれていた。その弊害として、本来であれば「無関心」を貫いていた人が、目についた彼らを「嫌い」になるという現象は往々にして起こっていた。しかし最近、彼らは彼らだけで世界観を作り込むのを辞めたのではないかと私は考えている。いろんな人に積極的に絡みに行くし、二人が絡まないことですぐに「ケンカ?」みたいに捉えられることは少なくなってきたように思う。彼らの濃度の高い絡みが分散することで、上手い具合にグループ全体の「仲良しっぽさ」に繋がっているのではないかと思う。

6人の強烈な個性は、キンプリというグループにおいては削がれてしまったと言える。しかし、普遍化されることで彼らは、外部へ働きかける力を手に入れたと私は考えている。少なくとも、世間をドン引きさせるような言動は減っているように思うのだ。

 

 

グループとしての魅力で、書き記しておきたいのはこのくらいである。私は、彼ら自身を成長させていけるグループであると思うから、キンプリを見ていると心が躍る。

しかしここまで書いて思ったことは、別にこの6人にこだわる必要はないのかもしれないということだった。彼らはこの夏、6人でいることでいくつもの武器を手に入れた。今後もどんどん応用していけるような力強い武器だ。だが、それならばもう、武装した彼らがキンプリにこだわる必要はないのかもしれない。

だからもうこれは、私の個人的な愛着だしただのわがままだ。正統性なんてどこにもないし、もしかしたらもっと彼らの魅力を最大級に活かせるグループが今後組まれるのかもしれない。それでも私は、キンプリ6人で今後ももっともっと活動してほしいと願っている。そこに理屈なんてない。ただ、大好きな子たちがこの先もずっと共に時間を過ごし、切磋琢磨しながら、ガムシャラ夢を追いかけてほしいだけなのだ。